剣道に邁進する子供たちが頑張っているクラブがあります。 西成少年剣道クラブは10年前に発足し、大人と子供が合同で練習しています。
西成区や周辺の地区から子供たちが集まってきます。気合の入った声が飛び交い、熱気が感じられます。以前は消防署内で稽古していたそうです。
クラブを立ち上げたのは山崎浩さん。「この街から巣立っていった剣士が、またこの地に帰ってきて、剣道をやれる場がほしかったんです」との思いがありました。
親兄弟の影響で、剣道を始める子が多いのですが、中には剣道に縁のなかった子も門をたたいてきます。初めての世界に戸惑いながらも、次第に竹刀を持つことに魅力を感じていきます。
丸山熙樹(いぶき君=12)「剣道は皆でできるところが楽しい」といいます。個人競技であっても、仲間がいるというのは心強いもの。お父さんはラガーマンだったそうです。
2年目の石田悠都君(8)。幼いころから、パパと野球をやっていたのが、いつの間にか剣道をしています「野球もやりたかったけど、今は剣道が楽しい」そうです。
山崎さんと共に、子供たちを指導する安東晃彦さん。「剣道の楽しさ、魅力を多くの子供たちに伝えたいですね」愛娘の光里ちゃんもこの道場で稽古に励んでいます。
安東光里ちゃん(12)は小学生としては最高位の1級の実力の持ち主。4月から中高一貫の剣道強豪校へ進学し、剣の道を極めます。父・晃彦さんを先生と呼んでいます。
クラブの目標は、毎年東京の日本武道館で行われる全国大会へ出場すること。そのための実力としては、2段を獲ることが一つの目安となります。
この日は、いくつかのクラブとの合同稽古。基本稽古の後、試合形式で剣を交えます。剣道では横のつながりが強く、このように合同練習がよくあるそうです。
「実践形式の稽古は、緊張感があって引き締まることです。通常の稽古以上の集中力も養われます」と山崎さん。動きも声も、一段と張りつめてきます。
子供に何かスポーツをと探していたところ、偶然このクラブを知った親御さんも少なくありません。「一本筋が通った子になったように感じます」「礼儀正しくなりました」と喜びの声も。
西成少年剣道クラブ
練習場所 西成区内の学校、体育館など。体験歓迎
連絡先 nishinari.kendo@gmail.com
https://www.facebook.com/nishinari.shonen.kendo/
2018/03/15 カテゴリー:子供サークル, 子育て関連
by SUMI SUMI NAVI CLOVER STAFF