2021/04/06 カテゴリー:NTTドコモ レッドハリケーンズ
by SUMI SUMI NAVI CLOVER STAFF
桜吹雪の中、万博球技場ではレッドハリケーンが、前節に続いて強豪相手に好試合を展開。詰めかけたラグビーファンを堪能させた。ヤマハFB五郎丸のタックルを振り切って前進するLOのローレンス エラスマス。
レッドハリケーンズの今期の活躍ぶりを知るラグビーファンは、この日も期待大。試合が進むにつれて期待にたがわぬ好試合となった。
強さを見せた右WTBのラリー スルンガ(14)難しいキックパスをキャッチしたり、ディフェンスを切り裂く突破でもチャンスを作った。ヤマハFB五郎丸の裏へキックして前進を図る。
FBに入ったスピードスターのマピンピ(15)。その脚力を十分に生かせるシーンはなかったが、ステップで相手ディフェンスを突破したり、好タックルでピンチを救ったりと身体能力の高さを披露した。
ヤマハに連続トライを許し、消沈するチームに声をかけるTJ。このリーダーシップがなかったら今年のレッドハリケーンズの躍進はなかっただろう。数分後には、反撃開始となるトライが生まれたのだから。
前半20分、ラインアウトからのモールで、ボールを持ったPR北島大(3)。味方のサポートを受けて、強烈な押しで勢いよくヤマハゴールへなだれ込み、反撃の狼煙となるトライを奪う。
好試合を演出した立役者の一人、SOの川向瑛(10)。司令塔としての働きは試合ごとにチームにフィットしてきた様子。キックパスなどの狙いも悪くなかった。タックルを交わしてゲインし、チャンスを作る。
後半8分、PKを得たレッドハリケーンズは、TJが仕掛け、フォローした左CTBサミソニ トゥア(12)が抜け出してトライ。ゴールも決まり17-33と反撃開始。
この試合最も観衆を沸かせたのは、きっとこのプレー。後半11分、LO ローレンス エラスマス(5)は、ラックからボールを持ち出し、自らキック&チェイス。これがスッポリ自分の手に入り、相手ディフェンスを引きずりながらポスト下へトライ。2メートル123kgの巨漢が70mを走り切った。ゴールも成功し、21-33とさらに追い上げる。
後半CTBで登場したパエア ミフィポセチ(22)。体格を利したパワフルな突進でゲインラインを突破し、攻撃の起点を作った。
後半26分、ヤマハゴール前に迫ったレッドハリケーンズ。ミスでチャンスを失いかけたが、相手NO 8クワッガ・スミス(右)にボールを奪いにかかるTJ(9)。この試合ではTJ劇場で演出するというほどではないが、ここぞというプレープで存在感を見せた。
大柄な選手が多い中、身長170cm、前キャプテンの左WTB茂野洸気(11)。目立たないが、相手に流れを渡さない堅実なプレーが光った。
終了間際、ヤマハゴール前で猛攻撃を続けるレッドハリケーンズ。ここで取り切れれば4トライ&7点差以内の敗戦で2ポイントを獲得できたのだが、ヤマハも必死のディフェンスでゴールを割らせなかった。
結果は21-33の敗戦。しかし前節に続き、またも強豪相手に好ゲームを演じたレッドハリケーンズ。最終戦はまたも強豪の神戸製鋼。毎試合メンバーを変えながらの試行錯誤だが、着実に地力がついている。見据えているのはプレーオフトーナメントだ。がんばれレッドハリケーンズ!