NTTドコモ(赤)対NTTコミュニケーションズ(青)のNTTダービーが新緑の南港で行われました。本番前の前哨戦として互いの力関係を探り合います。ドコモの最初の得点は前半16分、FL佐藤大郎が抜け出して、SH秦一平へとつないだトライでした。
今期から再びトップリーグに帰り咲くことになったNTTドコモ。今年のスケジュールは、ラグビーW杯開催のため、変則的なものになります。したがってコンディション作りも例年とは違います。
前半16分、中央付近のラックサイドを抜け出したFL佐藤大郎は、この後サポートについたSH秦一平へとつなぎ、ドコモ最初のトライへ結びつける。
注目のスクラムはドコモ(赤)の課題でもあります。双方ともかなり低い姿勢で組み合います。しかし組み合う度に、NTTコム(青)の強力なプレッシャーを受けることに。ゲームはNTTコムが優位に進めます。
前半40分、連続攻撃から右オープンへと回し、最後はCTB鶴田馨が右隅へトライ。これが反撃ののろしになり、後半はリズムに乗りたいところです。
ハーフタイムではチアリーディングチームが、華やかな演技を披露して、フェスティバルを盛り上げてくれました。
大阪には多くのチアの強豪クラブがあります。このチームは淀川区で練習しているそうです。それにしてもこの体幹力はすごい!
後半に入っても、NTTコムが優勢にゲームを進めます。強固なモールを形成し、NTTコムSH鶴田諒は余裕をもってパスアウト。自慢のバックス陣を走らせます。
NTTコムのディフェンスは1対1に強く、そのあとのプレーヤーの集まりもNTTコムが早いため、数的有利な状況からボールを奪います。そしてドコモの陣形が整わないうちに、効果的なアタックを仕掛ける、そんなシーンが何度も見られました。
ドコモもボールを奪うと、得意の繋ぎの連続攻撃で攻め込みたいところですが、NTTコムのディフェンスが強く、ボールが繋がりません。特にNTTコムNO8のヴィリー・ブリッツ(8=背中)は、ライオンのような鬣をなびかせ、アタックにもディフェンスにも力強さと、豊富な運動量を発揮しました。
NTTコム後半から入ったFBの安田卓平(23)。同志社大学出身で、日本代表キャップ2を持つ期待の星。スピード、ステップワークは秀逸。後方の味方に難なくノールックパス!
NTTコムCTBのブラッキン カラウリアヘンリー(13)。NZ出身でリーグラグビー、ユニオンラグビーの両方の経験を持つ、身体能力の高いプレーヤー。オーストラリア代表スコッドにも選出される実力者。
ドコモのゲームキャプテンとして、チームを引っ張ったCTB小林 正旗(13)。強さを生かして何度もNTTコムのディフェンスを破るべくタテ突破を図った。
何とか一矢報いたいNTTドコモは、後半33分、連続攻撃から右オープンへ展開し、CTB高野祥太がタックルされながらも、トライを決める。
NTTドコモ 24-73 NTTコミュニケーション。トップリーグに復帰できたとは言え、これが現実。10年間トップリーグでしのぎを削ってきたNTTコムとの差は歴然でした。6月から始まるカップ戦に向けてどこまで強化できるか、頑張れレッドハリケーンズ。サポーターは期待しています!
NTTドコモレッドハリケーンズ試合情報
6月1日(土)1400~近鉄ライナーズ戦(花園ラグビー場)詳しくはhttp://docomo-rugby.jp/game/
2019/05/22 カテゴリー:NTTドコモ レッドハリケーンズ, スタジアムへ行こう
by SUMI SUMI NAVI CLOVER STAFF